公式アプリのダウンロード数を増やすため、唯一の連絡手段であるメールを活用

以前の会員向けサービスからの会員情報の引き継ぎが2017年7月末に終了となるため、まだ引き継ぎされてない皆さまにはアプリへの移行をお願いしていました。アプリサービスのリリースから移行期間中に多くの会員様がアプリをダウンロードしてくださったのですが、それでもサービス終了の1ヶ月前の段階で「まだ移行が済んでいない会員様」が約8万人残っていました。そこで対象のお客様に直接ご連絡し、アプリのダウンロードを促進したいと考えました。

これまで会員の皆さまには、当社が利用していた会員管理システムに付属しているメルマガ機能で情報を届けていたため、今回も唯一の連絡手段であるメールを活用しようと考えたのですが、アプリの提供開始に伴いそちらのシステムは既に解約していました。そこで、新たに「メール配信が単体で行えるシステム」を探すことにしました。

また、8万件という大量のメールを配信するため「メールの到達率」や「当社のドメインがスパム判定されないこと」も重要視しました。WEBCASはそれらの取り組みがしっかり行われていることがわかりましたし、なによりブランド力のある多くの企業が導入していたため信頼できるシステムだと判断できました。実際に問い合わせをしたところ、営業の方がすぐに来て丁寧な説明をしてくれたので、システムとサポートの両面で安心できると考え利用を決めました。

メールを配信した当日に、約2,000人の旧会員様がアプリをダウンロードしてくださいました。その後もダウンロード数は伸びて、約5,000人の会員様の移行が完了しました。今回、旧会員様の過去の購買履歴をもとにした特別ポイントや、アプリをダウンロードするともらえる100円OFFのウェルカムクーポンをご用意したので、それらのインセンティブも移行の後押しになったと考えています。移行されていない旧会員様の中には現在店舗のない地域にお住まいの方も一定数いらっしゃるため、その点を考慮すると概ね満足できる結果です。

実は、今後会員様への直接的なアプローチはアプリのプッシュ通知だけに絞る方針でした。しかし、今回のメール配信によって得られた成果を踏まえると、たとえば重要な連絡などはアプリのプッシュ通知ではなくメールで送るなど、時と場合に応じてツールを使い分けたほうがお客様に読んでもらいやすく、メールもそのうちの効果的なツールのひとつではと再考しているところです。

現在ありがたいことにアプリユーザーの4割以上の方がプッシュ通知をONにしてくださっているのですが、裏を返せば残りの会員様にはアプリを起動いただかないと情報を届けられません。また、当然ながらアプリに移行していない旧会員様への連絡手段はメールのみですので、今後もアプリ会員様とのコミュニケーションにはメールが必要になるのではと思います。

WEBCASは管理画面がシンプルで、操作がとても簡単でした。今回は、目立たせたい箇所に色を付けるなどデザインを工夫したかったのでHTML形式でメールを配信しましたが、特に問題なく運用できました。今後メール配信をする際には、またWEBCASの利用を検討したいと思います。