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広報レポート
2021年09月18日

ギャガ株式会社配給『ローマ法王の休日』を鑑賞してきました

イタリアの映画監督ナンニ・モレッティの10年ぶりの劇映画最新作『ローマ法王の休日』、すごい話題ですね!私が行った日はチケットが完売になるほど大盛況でした。
それにしてもこのタイトル、法王の選挙のお話なのに、「法王」の文字が小さいですね。『ローマの休日』と見紛うばかりです。

※この記事は2012年10月5日にWEBCASサービスサイトに掲載されたレポートの再掲です。

WOW WORLD広報 玉田

『ローマ法王の休日』ストーリー

映画の舞台は、世界中にいるカトリック教徒のトップであるローマ法王の選挙(コンクラーベ)。枢機卿たちが皆「選ばれませんように」と念じるなか、誰の陰謀か、下馬評に全く上がらなかった主人公メルヴィルが選出されてしまいます。メルヴィルは、一度はローマ法王になる運命を受け入れますが、就任演説直前、突如重責に耐えられなくなり、なんと奇声を発して逃げ出した!というストーリーです。

私が法王に?新法王の自分探しが始まる

神をも恐れぬ痛快コメディかと思いきや、映画全体に流れる雰囲気は静かで優しく、そしてシリアスでした。
『ローマの休日』のアン王女のように、自分のいるべき場所から逃避して自分探しをするメルヴィルと、新ローマ法王を気遣う人たちを見ていると、聖職者であっても未完成な人間なのだと強く意識させられました(もちろんフィクションなので、実際のところはわかりませんが)。

メルヴィルの悩みを想像してみました。自分はなぜ逃げだしたのか?自分とは何なのか?ローマ法王になることと、自分が自分であることの折り合いをどうつければいいのか?大統領や総理大臣など重たい職位は数あれど、ローマ法王は終身職であるところが特殊。「一度法王になったら死ぬまで法王」なので、一個人メルヴィルとして死ぬことは許されません。人間が自分らしく生き、自分らしく死ぬこと。それを尊厳というのではないか?メルヴィルの尊厳は…?ふと私はそこまで考え込んでしまいました。

とはいえ、クスっと笑える場面が端々におりこまれているところが、さすがナンニ・モレッティ。全ての登場人物を心から好きになれる、とても不思議で、素敵な映画でした。

配給会社ギャガのPR活動

さて、配給会社ギャガ様は、この『ローマ法王の休日』など配給映画のマスコミ向けPRに当社メール配信システム「WEB CAS e-mail」を使われています。

実際に送られているメールは、例えば右のようなもの。

マスコミ関係者の方々に、『ローマ法王の休日』の邦題と、映画公開日が決定したことを、HTMLメールでお知らせしています。

このメールには、マスコミ向け試写会、映画のストーリー、監督のプロフィール等、映画情報を取り上げるのに必要な情報が盛り込まれています。マスコミ関係者は、このメールで映画情報を知り、試写会で本編を観たり、ギャガ様のPR担当様に取材したりするなどして、記事にします。

そこで実際に、『ローマ法王の休日』が取り上げられた記事を探してみました。

マスコミ向けメール

gooニュースで取り上げられた例

「カトリック信者も騒然?の話題作」とセンセーショナルなタイトルがつけられて、かなり目を引く記事になっています。

gooニュースで取り上げられた例

続きまして、映画.comの記事

「ギャガ『ローマ法王の休日』、満席の回続出」と、こちらは映画が公開後ヒットした情報を掲載しています。実際の興行収入が100円単位で計算されており、しっかりとギャガ様に取材した内容だとわかります。

このような記事を目にした人たちが、劇場に詰めかけるのですね!
私が観に行った日も満席になっていました(メイン館のTOHOシネマズシャンテにて)。

さて最後に、『ローマ法王の休日』の監督ナンニ・モレッティの解説を。

ナンニ・モレッティは、監督・脚本・主演までこなすイタリアの映画監督。その製作スタイルと、シニカルかつユーモラスな作風から、”イタリアのウッディ・アレン”と評されています。初の劇映画となる前作『息子の部屋』は、第54回カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞。映画好きの知人に「ナンニ・モレッティの魅力は?」と聞くと、「彼はパゾリーニやキアロスタミ等、世界的な名作映画が好き。作品には名作映画のオマージュが込められていて、映画が大好き!と伝わってくるところがいい」と、これまた映画好きらしいコメントが返ってきました。

映画『ローマ法王の休日』は、自分探しをしている方、重責から逃れたい方、たまに哲学的な問いにとらわれる方、ちょっと疲れている方におすすめです。ぜひご覧ください!

映画.comで取り上げられた例

これも気になる! フランスの国民的大ヒット映画『最強のふたり』

ところで『ローマ法王の休日』が始まる前の予告編で観た『最強のふたり』というフランス映画がとても気になっています(こちらもギャガ配給)。「フランス国民3人に一人が笑った!泣いた!」「東京国際映画祭史上初三冠!」「早くもハリウッド・リメイク決定!」というキャッチもすごいですが、何より予告編が魅力的です(少々泣きそうになりました)。内容にはあえて触れませんが、まずはオフィシャルサイトで予告編をご覧下さい。
私は、また劇場に観に行こうと思います!

フランス映画『最強のふたり』

関連リンク
ギャガ株式会社オフィシャルサイト
ギャガ株式会社 PR担当者様の WEB CAS導入事例インタビュー