導入事例
株式会社阪急コミュニケーションズ様
「メルマガ会員を増やすためWEBCASを導入。導入前と同じコストで、『madame FIGARO.jp』の会員増加率が40%アップしました。」
2011年04月20日掲載
「フィガロ ジャポン」「ニューズウィーク日本版」など人気雑誌を発行する阪急コミュニケーションズは、WEBマガジンのメルマガ会員増加を目的に、2010年12月WEBCASシリーズを導入。以前の40%アップの伸び率を記録するなどの成果を上げているという。担当者の出版事業部 デジタル事業局 デジタル編集部 柾木 博行氏に詳しく聞いた。
(※株式会社阪急コミュニケーションズは、2014年10月1日にカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が事業を承継し、同社100%子会社となる株式会社CCCメディアハウスとして現在事業活動を行っています。インタビュー当時(2011年)は旧社名で事業を行われていたため、旧社名で掲載しています)
当社は「フィガロ ジャポン」「ニューズウィーク日本版」「Pen」等の雑誌・書籍の出版、およびオフィシャルWebマガジン「madame FIGARO.jp」「ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト」等の運用を行っています。Webマガジンに関しては、雑誌購買を促進するほか、雑誌と 連動した形での広告収入を目的に運用しています。
メール配信システム「WEBCAS e-mail」は、“Webマガジンへの誘導、雑誌の購買促進を目的としたメールマガジン配信システム”として使っています。またアンケートシステム 「WEBCAS formulator」は、“読者アンケート・プレゼント応募を受け付けるフォームの運用ツールとして”使っています。どちらもクラウド(ASP)版を利用しています。
特に、女性向けWebマガジン「madame FIGARO.jp」の広告価値の向上を目的に、メルマガ会員を増やしたかったためです。2年半ほど前から運営している「madame FIGARO.jp」は、雑誌記事の一部掲載だけでなく、Web独自記事、コラム、業界人のブログ等を随時更新するなどして、コンテンツ強化に力を入れてきました。その結果、広告主様からも、広告媒体として順調に評価を得てまいりました。
しかし、Web上に「メルマガ登録フォーム」を掲載しているだけでは、なかなかメルマガ会員が増えないという悩みも抱えていました。「フィガロ」会員は約5000名様で、競合サイトに比べるとまだまだ少なく、もっと伸ばせるはずだと考えました。そこで、毎月確実に確保できる、雑誌「フィガロ ジャポン」の読者アンケートご協力者様や、プレゼント応募者様を、新規メルマガ会員として取り込むことを考えました。
Webオリジナル記事満載の 「madame FIGARO.jp」
そこで当時利用していたメール配信サービスの業者に、「読者アンケート回答者様・プレゼント応募者様を、メルマガ会員として取り込みたい」と相談すると「対応が難しい」との回答だったため、他社に相談することになりました。
4社ほど資料請求し、直接話を伺ったのは3社です。他社の提案では、我々が望んでいる仕組みが構築できるか不安が残りましたが、WEBCASを利用した会員登録の仕組みなら、我々の課題を解決できると確信できましたので、エイジア(現WOW WORLD)に依頼することに決めました。
読者が読者アンケートへの回答・プレゼント応募を行う場合、非会員様にはまずメルマガ会員登録を行っていただき、目的のアンケート・プレゼントに応募するというフローを構築しました。
また新規会員登録画面では、必要事項入力後、「フィガロ ジャポン」「ニューズウィーク日本版」「Pen」等、興味のある媒体を選んでいただきます。その後、当社から継続的に、皆さまにお選びいただいたメルマガを配信しています。
「新規メルマガ会員が自動的に増える仕組みが構築できました」
WEBCASの導入効果として、代表的なものは以下3点です。
これまでは、会員登録への誘導が難しかったため “その場かぎり”になっていた「読者アンケート協力者様」と「プレゼント応募者様」が、確実に新規会員として登録いただけるようになり、導入以前に比べて会員の伸び率はおよそ1.4倍になりました。
これは導入前2010年1月20日~2010年12月19日までの月間平均伸び率と、導入後2010年12月20日~2011年3月19日までの月間平均 伸び率の比較です。その前後において当社は、WEBCAS導入以外のWebサイト構成の大きな変更は行っておりません。
今も順調に会員は伸びていますが、全体の月額利用料は以前のメール配信利用料と変わりませんので、コストパフォーマンスは高いと言えます。
WEBCAS導入前は、読者アンケートフォームやプレゼント応募フォームの作成に関しては、質問項目などが変わると毎回、外部業者へ構築を依頼していました。この場合、アンケート項目の決定、発注、フォーム完成、となるまで最低1週間かかっていたところ、WEBCAS導入後はこの作業がすべて社内で行えるようになり、今では30分ほどで用意できるようになりました。これにより、外注に伴うコスト・時間を大幅に削減することができました。
またWEBCAS導入後は、プレゼントキャンペーンの実施回数を増やしており、メルマガ会員増加に一役買っています。
また会員様にとっても、プレゼント応募等の入力作業が簡単になりました。
以前は、プレゼント応募においては、個人情報の入力が毎回必要でしたが、これからは、毎回の個人情報入力の手間を省くことができます。
フローとしては、会員ログインの後、応募フォームを開くと上部に表示される会員情報を確認し、プレゼントに応募いただく、というシンプルなものです(右図 参照)。応募のタイミングで、「住所変更は反映されているか?」など都度確認でき、会員様には安心してご利用いただけます。
他にも、細かい点ですがWEBCAS導入により改善された点は以下です。
以前の仕組みは、特定PCからでしか管理画面にアクセスできず、スタッフで机を融通して作業を行っていたので不便でした。追加費用を払えばアカウント発行 は可能でしたが、コスト負担が増すため踏み切れませんでした。一方「WEBCAS」は、複数担当者がアクセスする場合でも追加費用は必要ありません。また、担当者が出社できない場合は、外部からの操作OKとするなど柔軟な設定が 可能だったので、全体的に利便性が向上しました。(※)
(※) エイジア(現WOW WORLD)注:企業様の運用形態やセキュリティポリシーに合わせた環境設定が可能です
以前当社メルマガでは、クリックカウント取得する際のURLは他社ASPサービスのドメインでの運用でした。しかし近年では、フィッシング詐欺という問題 が増えておりますので、別ドメインURLでのサイト誘導は不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回の「WEBCAS」導入を機に、URLを当社独自ドメインとなるよう設定しました。これにより、読者の皆さまには、安心して当社Webサイトをお楽しみいただけるようになりました。
「フィガロ ジャポン」メールマガジンは、雑誌発売のお知らせ、記事紹介の意味合いもありますが、主にWebサイトへの誘導を目的としてコンテンツを作成しています。
一方、「ニューズウィーク日本版」および「Pen」メールマガジンは雑誌発売日に合わせて、購買を促進するためのテキストメールを配信しています。
そのほか、当社が発行する書籍のご案内等も配信し、認知を拡げています。
実は、以前のメルマガ運用は、企画・構成は自社内で、制作と配信は他社に業務を委託していましたが、今回の「WEBCAS」導入を機に、配信作業自体を内製化しました。目的は、コストダウンとスピード化です。他社に依頼すると、どうしても締切が早まったり、直前の修正が難しくなったりするものですが、今回の内製化で、この問題もなくなりました。
このため、以前委託していた配信作業も内製化しましたが、WEBCASを社内利用するにあたっては、使い勝手などで困ることはなく、安心して利用できています。
メール配信後のクリックカウント等の集計結果は、Webサイトのアクセス解析レポートと併せて毎回担当者で回覧し、次回以降の企画・編集などの参考としています。
そのほか、「WEBCAS formulator」で作成した読者アンケートは、今後の参考とさせていただくほか、営業・広告担当者が、広告媒体資料をさらに充実させるための情報収集に役立てています。
ハイクオリティなデザインと魅力あるコンテンツで読者をWebへ誘導する「フィガロ ジャポン」メルマガ
今回のWEBCAS導入で、当初の課題を解決できました。今後は、まずは「フィガロ ジャポン」で1万名の会員獲得を目標に活動してまいります。また当社媒体ごとに異なるターゲットの行動特性に踏み込んだ情報提供などにチャレンジしていきたいと考えています。エイジア(現WOW WORLD)には、ぜひそのためのサポートをお願いしたいです。今後ともよろしくお願いいたします。
メール配信システム
WEBCAS e-mail
毎時1,000万通以上の高速配信ができる、パッケージ市場シェアNo.1のメール配信システム
アンケート・フォーム作成システム
WEBCAS formulator
PC・モバイル対応、回答数無制限で高セキュリティのアンケート・フォーム作成システム