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エプソングループ3社、メール配信・アンケートシステムをWEBCASに統合

セイコーエプソン/エプソン販売/エプソンダイレクト

セイコーエプソン/エプソン販売/エプソンダイレクト様

セイコーエプソン/エプソン販売/エプソンダイレクト様

「エプソングループ3社は、メール配信システムおよびアンケートシステムを、セキュリティ面と費用対効果面に優れたWEBCASに統合しました」

  • エプソン販売株式会社 情報化推進部 課長霜田様(写真左)
  • 深澤様(同中央)
  • 佐々木様(同右)
  • メール配信
  • アンケート
  • 製造業
  • 情報システム

エプソングループのセイコーエプソン株式会社様、エプソン販売株式会社様、エプソンダイレクト株式会社様は、2010年から2011年にかけて、メール配信システムとアンケートシステムをWEBCASに統合し、運用管理コスト削減およびセキュリティ向上を実現されました。導入プロジェクトおよび運用統括を担当されている、エプソン販売株式会社 情報化推進部 課長 霜田様(写真左)、深澤様(同中央)、佐々木様(同右)に、導入の経緯や導入後の運用等について詳しくお話を伺いました。

エプソングループ3社の事業について

ーエプソングループ3社様の事業内容を教えてください。

1942年の創立に端を発したセイコーエプソンは、ウォッチ開発で精密加工技術を磨き、多彩な分野に展開し発展してきました。現在の事業は、カラリオでおなじみのプリンターやスキャナーといった情報関連機器から、水晶デバイスや半導体等の電子デバイス、時計や眼鏡レンズ等の精密機器等の開発・製造・販売を行っており、エプソングループ100社(国内25社、海外75社)を束ねています。
エプソン販売は、セイコーエプソンの子会社となります。エプソングループ情報関連機器の販売会社として、全国に営業拠点を設け活動しております。
エプソンダイレクトは、エプソン販売の子会社で、日本の直販パソコンブランドの先駆けとして1993年に活動を開始しました。エプソングループの情報機器やオリジナルPCが購入できる直販ECショップ「Epson Direct Shop」を運営しています。

WEBCASの活用について

ーWEBCASをどのようにお使いですか?

セイコーエプソン、エプソン販売、エプソンダイレクトのステークホルダーへのメールを配信する仕組みとして、メール配信システムWEBCAS e-mailを、Webお問い合わせフォームの設置や顧客向け意見収集の仕組みとしてWEBCAS formulatorを活用しています。
エプソングループ全体では30部署以上、100名以上のオペレータが利用しています。
利用部門の例を挙げますと、セイコーエプソン本社における広報・IRからFA(産業用ロボット)や電子デバイスといった商材の法人営業部門、エプソン販売では全国にある営業所毎に活用していますし、エプソンダイレクトでは、直営ECショップのマーケティング部門や、サポート部門で活用しています。

エプソンダイレクトのメルマガ「shop.epson.jpニュース」

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エプソングループ3社のシステム統合の経緯

ーエプソングループ3社様のメール配信システム・アンケートシステムを、WEBCASに統合された経緯をお教えいただけますでしょうか。

統合の話が最初に立ち上がったのは、2008年頃です。当時エプソン販売のメール配信およびWebフォーム作成システムを運用していたサーバーの移行時期が迫っていたことがきっかけです。サーバーを刷新するなら、グループ会社のインフラを統合する方が最も費用対効果が高いだろうということで、システム統合する方向で検討が始まりました。

システム選定で重視したのはセキュリティ面とカスタマイズ性

ーシステム選定の要件や基準等についてお伺いします。

セイコーエプソンでは、エプソングループ全体のセキュリティ管理基準を設けています。メール配信システムやWebアンケートシステムは、個人情報を扱うシステムのため、このセキュリティ管理基準を満たしながらも費用対効果があげられるか、という点が大きなポイントでした。

上記をベースに考えると、エプソン販売で利用していたメール配信パッケージは、このセキュリティ管理基準を満たすのが難しかったのです。またアンケートシステムは自社でスクラッチ開発したシステムを利用していたのですが、管理基準を満たすには費用対効果に見合わないくらいの改修費用が必要という試算が出て、現実的に継続利用が困難でした。
一方、2005年からエプソンダイレクトは、メール配信システムもアンケートシステムもWEBCASを利用していましたが、WEBCASは当時から既にエプソングループのセキュリティ管理基準を満たしていました。 上記背景から、セキュリティ的にも費用対効果面でも成果があげられそうだった、WEBCASが最有力候補になりました。

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各社ASPとの比較

ーそれでは、別システムと比較していなかったのでしょうか。

いえ、比較はしています。特にASP(クラウド)との比較を行いましたが、「他社ASPの採用は困難」と判断し、自社インフラにWEBCASのパッケージを導入することになりました。理由を詳しく説明します。

1)セキュリティ面

ASP等の外部サービスを使う場合、どこにリスクがあるか正確に把握できないことが障壁となりました。ASPサービスを利用する場合、書面で法的な保障はされますが、システム上の本当のリスクを把握し、判断することが難しい。これはシステム部門として不安要素だと考えています。
その点エイジア(現WOW WORLD)さんとは、こちらが必要とするセキュリティ関連の情報等を積極的に開示頂くなど、いい意味でオープンなお付き合いができていました。アプリケーションのセキュリティ面も評価することが出来たうえ、人的サポート面の安心感も他と違いました。

セキュリティ等に関して、積極的に情報公開いただき安心して進めることが出来ました

セキュリティ等に関して、積極的に情報公開いただき安心して進めることが出来ました

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2)カスタマイズ等の柔軟性

カスタマイズが出来るかという点も重要でした。今回エプソングループ3社全体の要望をかなえる仕組みを構築する必要がありましたが、汎用のASPサービスでは柔軟な対応が困難でした。WEBCASはその点、カスタマイズ対応も柔軟でした。

3)運用管理のしやすさ

また当社が他社ASPを利用するとなると、エプソングループシステム部門における集中管理が難しくなり、管理面が煩雑になることが懸念されました。

以上から最終的にWEBCASのパッケージ導入版を自社インフラに導入し、3社のシステムを統合することになりました。

WEBCASの導入について

ーWEBCASの導入について詳しく伺えますか。

セキュリティやパフォーマンス試験等を数回行ったり、カスタマイズ要件を固めたりしながら、2010年10月頃から2011年5月頃にかけて、企業・部署毎にフェーズを分けてWEBCAS導入作業を進めてまいりました。

ー実際の進め方はどのような感じだったのでしょうか。

先ほどお話したとおり、システム統合の話は2008年から進めてはいましたが、グループ3社にまたがって多くの部署が関わっていたため、すぐ要件が固まるというわけではありませんでした。その中でよりよい環境を構築するため、エイジア(現WOW WORLD)さんには、ざっくばらんに話をさせていただき、ぎりぎりまで要件固め等にご協力いただきました。他社とは違う要件も多かったと思いますが、当社からの指摘に加え、エイジア(現WOW WORLD)さんからも「こうすればもっとよい仕組みができるのでは」と提案いただきながら、良い関係でシステムを作り上げていくことが出来たと思います。

またエイジア(現WOW WORLD)さんは、当社のサーバー管理の仕方、データセンターの決まりごと等にどのようにマッチングさせるかという点も踏まえて提案いただきました。 通常、システムベンダー(ソフトウェア提供会社)さんは、「パッケージおよび環境は当社指定の環境でなければサポートできません」という場合か、「パッケージは提供しますが導入支援は行いません」という場合かどちらか、ということが多いと思います。その点エイジア(現WOW WORLD)さんは、パッケージでありながら、WEBCASの導入支援まで誠実に行っていただけたのは非常にありがたかったですし、おかげで規模の割にスムーズに立ち上げることが出来たと思います。

システム連携やカスタマイズについて

ー実際のWEBCASのカスタマイズ等はどのようにされているのか、簡単に教えていただけますか。

たとえばWEBCAS formulatorで作成した出張修理依頼フォームは、製品情報データベースと連携し、カスタマイズを行っています。これにより、お客様は修理を依頼したい製品機種名等を、フォームから簡単にプルダウンで選択できるようになっています。 他にも、WEBCASは様々な当社システムとの連携を行っています。エプソン会員データベースやユーザーサポート系のお問い合わせシステム、アフターサポートの仕組みと連携し、WEBCASで収集したデータを書き込んだり、逆にデータを読みに行ったりという処理を自動で行えるように連携しています。

エプソンダイレクトのメルマガ「shop.epson.jpニュース」

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出張修理依頼フォームでは、最新の製品情報をフォームから呼び出せるようにカスタマイズ

WEBCASの導入効果 ~費用対効果、配信速度、利便性の向上

ー実際WEBCASを導入して、どのような成果・効果が得られたでしょうか。

以下のような成果が得られたものと認識しています。

●費用対効果の向上 ~初年度の全体コストを40%削減
費用対効果に関しては、初年度の全体コストが40%削減できました。これは、以前利用していたシステムを継続利用し、かつリプレースしたWEBCASの費用諸々を足した場合と、今回のようにWEBCASで統合した場合とを比較した場合の費用の比較です。

プロジェクトの目的である費用対効果で成果を上げています

プロジェクトの目的である費用対効果で成果を上げています

プロジェクトの目的である費用対効果で成果を上げています

●セキュリティ向上、管理負荷の軽減
エプソングループのセキュリティ管理基準をクリアしたWEBCASに統一することができ、3社の当該システムにかかるセキュリティが全体的に向上しました。また、3社システムに統合したことで、システム部門としての管理負担も軽減しました。

●配信速度の大幅な向上、安定性も向上
メール配信速度も格段に速くなりました。たとえば、これまでは数100万単位のメールを配信する場合、早朝出勤や残業対応で監視を行っていましたが、WEBCASに統合してからは、数100万件レベルの大量配信を行う場合も業務時間内に終了するため、運用ストレスがなくなりました。実際の配信速度は、社内帯域制限の関係で1時間75万件という制限を設けていますが、社内パフォーマンス試験を行った結果、1時間100万件以上の配信速度は確実であることは確認できております。当然、高速配信中も問題なく稼働しており、導入前に比べ安定性も向上しました。

●複雑だったオペレーションも簡単に
セイコーエプソンとエプソン販売においては、以前利用していたシステムからWEBCASに移行したわけですが、WEBCASはスタッフからの評判が良いですね。運用部門への説明会を開きましたが、スタッフからは「以前よりわかりやすい」「使いやすくなった」という好意的な意見があがっています。私も以前はエプソン販売で利用していた他社メール配信システムも利用していましたが、以前はオペレーションが複雑だった所も、WEBCASなら流れに沿って操作すれば簡単に設定できてしまうので、ストレスなく使えるようになりました。

運用部門からも「使いやすい」と好評です。

運用部門からも「使いやすい」と好評です。

運用部門からも「使いやすい」と好評です。

●誰でもWebアンケートが作れるように
アンケートシステムは、エプソン販売やセイコーエプソンでは、以前はスクラッチで作ったシステムを利用していました。しかしこのシステムはHTMLの知識がないと使えない仕組みだったため、利用できる担当者が限られる、という問題がありましたが、WEBCAS formulatorの導入で誰でも簡単に扱えるようになりました。

当社への要望

ー最後に当社への要望について伺いたいと思います。

WEBCASはベースがしっかりできあがっているシステムなので、基本的に運用上のストレスはありません。それよりも、今回のプロジェクトで対応いただいたように、当社が要求する事項について、迅速かつ誠実に対応していただく等、地道で誠実な対応を期待しています。今後も引き続きよろしくお願いいたします。

ーかしこまりました。本日は長い間貴重なお話をいただきまして誠にありがとうございました。

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ユーザ企業様プロフィール

商号 セイコーエプソン株式会社
所在地 長野県諏訪市大和三丁目3番5号
創立 1942年5月
資本金 532億400万円
従業員数 連結74,551名/単体13,311名(2011年3月31日現在)
主要事業 情報関連機器(プリンター、スキャナー等コンピューター周辺機器及びパソコン、 液晶プロジェクター等映像機器)、 電子デバイス(水晶デバイス、半導体、ディスプレイ)、 精密機器(ウオッチ、眼鏡レンズ、FA)、 その他の開発・製造・販売・サービス
URL http://www.epson.jp/
 
商号 エプソン販売株式会社
所在地 東京都新宿区西新宿6丁目24番1号 西新宿三井ビル24階
創立 1983年5月
資本金 40億円
従業員数 1,638名(2011年4月1日現在/正社員数)
主要事業 情報関連機器卸売
URL http://www.epson.jp/
 
商号 エプソンダイレクト株式会社
所在地 長野県松本市村井町南2丁目21番45号
創立 1993年11月
資本金 1億5千万円(エプソン販売(株)100%出資)
従業員数 約200名(2011年4月現在)
主要事業 パーソナルコンピューターおよび情報関連機器の企画・開発・製造・ダイレクト販売
URL http://shop.epson.jp/

※ 取材日:2011年6月(文中の組織名、数値等は全て取材時点のものです)

【ご注意】
  • ※本記事に関するお問い合わせは株式会社WOW WORLDまでお願いいたします。ユーザ企業様へのお問い合わせはご遠慮ください。
  • ※本記事は、当社製品・サービスの理解を深めていただくために公開しています。本来の目的以外の用途で利用することはできません。
  • ※本サイトに掲載されているコンテンツ(記事、画像、イラスト等)は株式会社WOW WORLDの承諾なしに無断転載することはできません。
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