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紙のみでおこなっていた経営動向調査をWebでもスタートし、集計作業にかかる時間を9時間削減!「見やすく答えやすいWebアンケート調査」の工夫とは

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株式会社常陽産業研究所様

常陽産業研究所様

「セキュリティ要件を満たしつつ、低予算で導入できるのはWEBCASでした。調査の集計にかかる時間を大幅に短縮できたほか、WEBCASの各種機能をフル活用することで回答者の利便性も高められています。」

  • 地域研究部 主任調査役廣田 善文様
  • 地域研究部 調査役茂木 薫子様
  • アンケート
  • その他業種
  • アンケート調査

常陽銀行グループの地域密着型シンクタンクである株式会社常陽産業研究所(以下、常陽産業研究所)様は、茨城県内の経営動向調査のためのアンケート収集の効率化を目的として、アンケート・フォーム作成システム「WEBCAS formulator」を導入されました。ご担当者様にWEBCASの活用内容や選定理由、導入後の効果について詳しくお聞きしました。

WEBCASを選んだ理由

  • セキュリティ要件を満たしつつ、予算内に収めることが可能だった
  • 営業担当者との密なやりとりが可能で、安心感があった
  • WEBCASの導入効果

  • Webからの回答割合が全体の4割まで増加
  • 回答の集計作業が9時間削減
  • リアルタイム集計機能の活用で、調査レポートの方向性を決めやすくなった
  • 常陽産業研究所について

    ― はじめに、貴社についてお聞かせください。

    株式会社常陽産業研究所は、水戸市に本店を置く地方銀行の常陽銀行の子会社として、1995年に設立された地域密着型のシンクタンクです。事業分野は大きく3つあります。まず1つ目が企業や地方公共団体などに対するコンサルティング事業、2つ目が研修教育事業、そして3つ目が地域経済産業・まちづくりに関する調査研究事業です。

    ― お二人は具体的にどのような業務を担当されていらっしゃるのでしょうか。

    私たちは地域研究部という部署に所属しています。当部署では主に地方公共団体などへのコンサルティングや前述の3つ目にあたる「調査研究」をおこなっています。具体的な業務の一例としては、県内を中心とした経済や産業、まちづくりなどに関する定期的な調査などがあります。今回WEBCASを導入した経営動向調査もこのうちのひとつです。

    茨城県内の経営動向調査にWEBCASを活用

    ― WEBCASをどのようにご活用いただいていますか。

    「茨城県内主要企業の経営動向調査」の回答フォームに活用しています。この調査は、従業員数300人以上の大企業から30人未満の企業まで、茨城県内企業を幅広く調査対象としています。現在の対象は500社弱で、3か月に1度、経営状況などに関するアンケートを実施し、集まった回答をレポートやプレスリリース資料としてまとめています。

    直近の回(2023年3月調査)では226社にご協力いただきました。調査結果は、関係各所に紙で配布したり、常陽銀行への情勢説明に使ったりしています。また、当社Webサイトで無料公開し、県内の企業経営層の方、各種報道機関の方などにも、広くご活用いただいています。

    経営動向調査レポート

    経営動向調査レポート

    実際に公開・配布されている調査結果をまとめたレポート。WEBCAS formulatorの集計機能が分析に活用されている。

    実際の回答フォーム

    実際の回答フォーム

    WEBCASで作成したフォーム。統一された色合いで見やすく、記入例なども入れて回答しやすい工夫が施されている。

    ― この調査は以前から実施されているのですか。

    はい。本調査は、1970年以降50年以上にわたり、四半期ごとの定期調査として実施しているものです。元々、常陽銀行グループの一般財団法人常陽地域研究センターがこの調査をおこなっていたのですが、2019年3月末の同センター解散に伴い、この調査を含む同センターの調査・研究機能を当社が引き継ぎました。

    開始当初から長年「調査用紙を印刷して対象企業へ郵送する」というスタイルでおこなってきたのですが、実は同センターの解散前に、比較的安価なWebフォーム作成ツールを導入していた時期が2年ほどありました。そのツールも当社に引き継ぎたかったのですが、当社ではセキュリティ要件が満たせないため利用の継続を断念しました。そしてしばらくは紙だけのアンケート形態に戻していたのですが、回答企業様から「以前のようにWebでもやってほしい」との声が上がり、Webフォームからの回答もニーズがあることを再認識しました。また、当社での集計業務に手間がかかっているという課題もあったため、再びWebフォームでの回答収集もおこなうことに決め、WEBCASを導入する運びとなりました。

    今は企業担当者様が紙とWebのうち好きなほうから回答いただけるよう、WebフォームへアクセスするためのQRコードを調査用紙に同封して郵送しています。

    ※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

    ― 設問内容は毎回変わるのでしょうか。

    定点観測している経営状況を尋ねる設問群と、毎回テーマを設けて変更している設問群があります。テーマ別の設問では、経済の調査だけではなく時節に応じたさまざまな内容を設けています。この調査は3か月に1度実施しているためWEBCASも3か月に1度利用しているのですが、WEBCASにはフォームの設定内容(デザインや設問)をファイル形式でダウンロードし、新規フォーム作成時に再利用できる機能があるため、それを活用しています。調査の度にファイルをダウンロードしておき、次回の調査時にそのファイルをアップロードして再利用するという流れです。前述のテーマ別設問の部分など、修正が必要な部分のみ直せば良いため最小限の手間で済んでいます。

    WEBCASを選んだ理由

    ― アンケート・フォーム作成システム「WEBCAS formulator」を選んだ理由を教えていただけますか。

    WEBCASを選んだ理由は大きく分けて2つあります。それぞれご説明します。

    ①セキュリティ要件を満たしつつ、予算内に収めることが可能だった

    当社は銀行のグループ会社ということもあってセキュリティ要件が厳しく、システム選びも「セキュリティ要件を満たしたうえで予算がマッチするもの」という基準がありました。具体的には、覚書の締結や、当社が求める細かなセキュリティ要件が書かれたチェックシートの項目すべてをクリアできることがマストで、そのうえで予算内に収める必要がありました。
    しかし両方の条件を満たすものはなかなかなく、費用面を優先した安価なシステムだと、個人情報の管理が利用者任せで細かなサポートもないケースが大半でした。そのなかでWEBCASは当社が求めるセキュリティ要件を満たしつつ、費用も予算内に収めることが可能だと分かり、導入を決めました。

    廣田様

    廣田様

    「10社以上のシステムを比較検討しましたが、条件を満たしたのはWEBCASでした。」(廣田様)

    ②営業担当者との密なやりとりが可能

    前述したように、システム導入にあたってはセキュリティ面で制約が多く、さらに母体行関連部署へのコンセンサスをとる必要もありました。そのため導入までの間に必要なチェックシートや契約書等のやりとりが1度では済まず、結果的に4~5度やり取りが発生しました。やりとりの回数が増え煩雑になってきても、WOW WORLDの営業担当の方はすぐに対応してくださり、書類の受け渡しや質問への回答などを大変スムーズに進めてくれました。導入後も定期的にセキュリティ関連の質問をしたり書類の対応をしてもらったりする可能性が高かったので、営業担当者との密なやりとりが可能な点は選定の後押しとなりました。

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    「回答しやすいアンケート」をWEBCASで実現

    ― 紙の調査用紙とWebフォームを併用しているとのことですが、両方を使っている理由を詳しく教えていただけますか。

    「紙で回答したい方」、「Webフォームで回答したい方」のどちらの要望にも応えるためです。長年回答を続けていただいている企業の中には、ご担当者様の年齢やワークフローなどの関係で、紙の方が回答・社内確認がしやすいと感じているケースもあります。もちろんその逆もあり「Webのほうが手軽に回答しやすい」という声もいただくため、すべての企業様が回答しやすいように、紙とWebフォームの選択制というスタイルをとっています。

    調査の精度を保つためには、一定以上の回答数を維持しなくてはなりません。より多くの回答を集めるうえで、このように回答手段を複数設けることは重要だとあらためて感じており、今回のWEBCAS導入は回答者側の利便性を高める一助になりました。また、Webという手段を増やすだけでなく、それが「見やすく答えやすい」ことも大切なので、当社ではWEBCASの機能を駆使してフォームのデザインや設問設計にもさまざまな工夫をしています

    ― 「見やすく答えやすいアンケート」にするために、具体的にどのような工夫をされているのですか。

    WEBCASの機能をフル活用して、各設問の見た目をわかりやすくしたり、回答を保存しておけるようにしたりしています。どのようなことをしているのか、いくつかご紹介します。

  • 「表示用ブロック」で設問の説明をする
  • WEBCAS formulatorには、テキストや画像を挿入してアンケートの補足などができる「表示用ブロック」という機能が搭載されていたので、当社ではこれを使ってフォームの冒頭や設問の間に注意事項や設問文の注釈などを表示しています。具体的には、紙とWebの重複回答を避けるための注意を赤字で載せたり、フォームの一時保存が可能な旨を説明したりしています。WEBCASの表示用ブロックはテキストのフォントの色や大きさ、背景の色、余白などを自由に編集できるのでとても使いやすいです。

    表示用ブロックの使用箇所

    表示用ブロックの使用箇所

    実際のアンケート画面。赤枠内がフォーム上で表示用ブロックを使用している箇所。

    表示用ブロックの管理画面

    表示用ブロックの管理画面

    WEBCASの表示用ブロックの設定画面。表示するテキストの色やサイズ、背景色などを自由に設定可能。

  • 「プレースホルダー(入力例)」で入力のガイドをする
  • 本調査には自由回答形式の設問が複数あるのですが、そのすべての回答欄に薄いグレーで回答例を表示(プレースホルダーを設定)しています。設定している目的としては、どのような回答をすればよいかイメージしやすくすることで、より多くの回答を引き出すためです。紙の調査用紙では用紙の面積に限りがあるためこのような回答例は入れておらず、Webのみに表示しています。この例示があるおかげか、紙よりもWebのほうが自由回答の記入率が高かったり、記入文字数が多かったりする印象を受けており、プレースホルダーの効果を感じています。

    プレースホルダーの使用箇所

    プレースホルダーの使用箇所

    実際のアンケート画面。赤枠内がプレースホルダー(入力例)を使用している箇所。

  • 一時保存機能で回答の負担を軽減する
  • 調査の性質上どうしても設問の数が多くなってしまうため、多忙な企業担当者様にとって一度にすべての回答を完了するのは難しいことだと想像されます。そのため、途中までの回答を一時保存できるこの機能を活用し、より回答しやすくしています。また企業によっては、ご担当者様が回答を記入したあと、代表の方などの承認を必要とするケースもあるため、その際にもこの機能をご活用いただいているのではないかと思います。

    ― そのほか、フォームの運用にあたり特に役立っている機能はありますか。

    以下2つの機能が特に役立っています。

  • サンキューメール機能
  • 回答完了時に、フォーム内に記入されたメールアドレス宛にサンキューメール(自動返信メール)が送信される機能を活用しています。メールの文面に回答内容が差し込まれるよう設定し、ご回答者様ご自身でどのような内容を回答したか見直せるようにしています。ご回答者様から「自分がどのような回答をしたのか失念してしまったので確認したい」という問い合わせを時折頂戴するのですが、このサンキューメールのおかげでその件数が減っている印象があり、ねらい通りご回答者様ご自身での確認に使っていただけているのではないかと思います。

  • 回答の編集機能
  • 回答内容を管理画面から直接編集できる機能も便利です。まれに「回答内容を変更したい」という問い合わせを受けることがあるのですが、当社側で該当箇所をすぐに編集することができます。再度回答をしてもらったり、不要なデータを削除したりという手間が生じないのでありがたいです。

    Webからの回答割合が全体の4割まで増加し、集計時間は9時間削減

    ― WEBCAS導入後、回答数に変化はありましたか。

    Webフォームからの回答割合は、おおむね右肩上がりです。直近の回(2023年3月調査)では全体のおよそ4割がWebフォームからの回答でした。WEBCAS導入当初は紙からの回答が大多数を占めていましたが、調査の回数を重ねるごとにWebフォームからの回答率が上昇していきています。時世の影響でリモートでも回答できるWebフォームでのアンケートが浸透しやすかったことや、WEBCASを使って見やすいフォームを作れていることなどが追い風になっていると考えています。今後も中長期的に、Webフォームからの回答率が上昇していくことを期待しています。

    ― ご担当者様の業務状況もWEBCAS導入によって変化しましたか。

    大きく変化しました。集まった回答の集計・精査にかかる時間がおよそ9時間も削減できました。これは前述したようにWebフォームからの回答数がWEBCAS導入後に大きく増加したことによるものです。
    すべての回答を紙で集めていた頃は、PCへ転記する作業はもちろん、記述式の設問に書かれた手書きの文字を解読するのにとても時間がかかり苦労していました。しかし、Webフォームからの回答であれば回答内容がすでにデータ化されているので転記作業が必要ありません。調査業務のメインとなる分析や考察に労力を割くことができるので、とてもありがたく思っています。

    茂木様

    茂木様

    「記述式の定性的な回答は定量的な設問の裏付けになるので、とても重視しています。そのような回答が自動的にデータで溜まるのは便利ですね。(茂木様)」

    リアルタイム集計で傾向値をつかみ、レポートの方向性を早期に決められるように

    ― WEBCAS formulatorの集計・分析機能は活用されていますか。

    はい。調査結果をまとめるにあたり、結果の多重クロス集計など詳細な集計作業は専用のソフトを使っておこなうのですが、その作業に入る前の段階でWEBCASの集計・分析機能を活用しています。レポートを作成するにあたり、毎回「今回のレポートでは何をメインで伝えるべきか」「注目すべきポイントはどこなのか」といったレポートの方向性を決めてから着手するのですが、WEBCASは回答の集計がリアルタイムに表示されるうえ、管理画面上で設問ごとのグラフや設問同士を掛け合わせたクロス集計をおこなうこともできるので、レポートの方向性を決める業務に大変役立っています。先に傾向が掴めると、その後のレポーティング作業もスムーズに進みます。

    今後の展望

    ― 最後に、今後の展望をお伺いできますでしょうか。

    今後はさらにWebフォームからの回答数を増やして、業務効率を上げていきたいです。そのために、Webフォームによる回答メリットを伝えたり、より回答しやすくなるようなフォームづくりをしたりしていければと思っています。将来的には他の調査においてWEBCASを活用することも考えられます。WEBCASを長く利用していくうえで、セキュリティ面を中心に質問や対応をお願いする場面も定期的に出てくるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

    ― こちらこそよろしくお願いいたします。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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    ユーザ企業様プロフィール

    商号 株式会社常陽産業研究所
    代表者 代表取締役社長 下山田 和司
    所在地 茨城県水戸市三の丸1丁目5番18号
    設立 1995年4月3日
    資本金 1億円
    URL http://www.jir-web.co.jp/
    事業内容 企業、地方公共団体などへのコンサルティング業務、研修・人材育成支援、調査研究の受託、経営情報の提供
    【ご注意】
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