パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社様
「メール配信環境のOS暗号化など、当社が求める高いセキュリティ要件に対応いただける点が心強いと感じました。その上でスピード感を持った導入ができ、コスト面や機能面でも満足のできる製品はWEBCASだけでした。」
2025年08月05日掲載
パナソニックグループの中でも家電製品を中心に手掛ける、パナソニック株式会社の社内分社であるくらしアプライアンス社様は、WEBCASのメール配信システムを活用し、同社が提供するサブスクリプションサービスの会員向けメルマガを配信されています。ご担当者様に、WEBCASの活用内容や導入経緯、選定理由などをお聞きしました。
WEBCASを選んだ理由
WEBCASの導入効果
当社は、パナソニックグループの中でも家電製品を中心に手掛ける、パナソニック株式会社の社内分社です。キッチン家電や調理家電、美容家電など幅広い家電製品を扱っており、さらにはそれらの家電をベースにしたさまざまなサービスを提供するなど、幅広い事業を展開しています。
我々はその中でも、キッチンCX部という部門に在籍しています。その名の通りキッチン領域に関連したサービスの開発や運用をおこなっています。現在は「foodable(フーダブル)」という家電と食のサブスクリプションサービスの運営が主な業務です。
2021年6月に開始したサービスで、家電の売り切り型ビジネスから、より顧客との継続的な関係構築を目指して始まったサブスクリプション型サービスです。サービス内容としては、炊飯器やオートクッカーなどのキッチン家電と家電の機能を活かせる食材を月額定額で提供しています。キッチン家電はそれだけを持っていても、食材がないと何も作ることができません。そこで、家電製品と食材をセットにしてお届けするサービスを立ち上げることで、ユーザに利便性を提供しつつ継続的なつながりを図ることにしたのです。本サービスは開始から4年ほど経ちますが、ユーザ数は初年度の数から5~6倍に増加しており、たくさんのお客様にご利用いただいています。
人気のパナソニックの家電と厳選食材で豊かな食体験ができるfoodable。単身向けからファミリー向けまで、幅広いコースが用意されている。
家電と食のサブスクサービスfoodable(フーダブル)
https://foodable.jpn.panasonic.com/
「foodable」を契約いただいている会員向けのメルマガをWEBCASで配信しています。具体的には、すべての会員に向けたプロモーションメルマガを週1回、各ご契約コース別のメールを月1~2回の頻度で配信しています。全体向けのメルマガは8万件ものパーミッション(=受信者の許諾)をいただけているので、配信規模は数万単位にのぼります。一方でコース別のメールはそこから絞り込まれるため数百~数千ほどの配信規模となり、日々大小さまざまな配信規模のメルマガやお知らせのメールを送っています。
配信しているメルマガの一例。画像やボタンで目を引く構成になっており、新商品紹介などの販売促進がメインとなっている。
また、これらの定期的なメールのほかにも、最低利用期間の満了日が近づいている方を対象に利用継続を促すメールを送ったり、契約コース以外のコースもご紹介してクロスセルを図るようなメールを送ったりもしています。foodableはサブスクリプションサービスのため、継続して利用してもらうことがとても重要だと我々は考えています。そのため普段からメルマガで定期的に情報を発信しつつ、先ほど述べたような個別にアプローチするメールを送ることで、会員の利用継続を促進しています。
誕生月の会員向けにバースデークーポンを配信するなど、会員属性ごとのメールも配信している。
HTML形式のメールを送ることが大半なので、以下のような流れで配信しています。
WEBCASを導入したのは2024年10月で、それ以前は別のシステムを使用していました。自社のサーバーにインストールして使うシステムで、システム担当が社内で設定をおこなったり改修をおこなったりして使っていました。いわば内製システムのようなものでしたが、やや使いにくさも感じていました。
そのシステムでしばらく配信を続けていたのですが、Gmailの送信者ガイドラインが変更されるというGoogle社からの発表があり、当社もその対応をしていく必要が出てきました。はじめは自分たちの手でシステムを改修して対応しようかとも考えたのですが、これには費用も時間もかなりかかります。特にGmailが求めるList-Unsubscribeの設定などは自社でおこなうにはハードルが高いものでした。そのため、ガイドライン変更に対応する外部の配信システムに移行しようという方針が決まりました。
「標準機能では難しいセキュリティ要件についても、どうすれば解決できるか見積もりの段階から丁寧に答えてもらうことができました。」(篠本様)
移行が決まるとすぐにWEBCASの名前があがりました。実は以前システム移行の話が出ていた時期があり、このときにいくつか外部の配信システムを選定して目星を付けていたのです。選定の際は10社ほど比較していたのですが、当社の求める厳しいセキュリティ要件に対応できるものはなかなかなく、WEBCASのほかに満足のいく製品には出会えませんでした。その理由から、導入するならWEBCASが良さそうだという考えがまとまっていました。そのときすぐには導入に至らなかったのですが、少しのちに前述したGmail送信者ガイドラインの話が出てきたわけです。確認したところWEBCASもこのガイドライン変更に対応するということが明確に告知されていたので、それならば、とWEBCASへの移行を進めることにしました。
当社のセキュリティ項目は200個ほどあるのですが、たとえばそのひとつに、送信したメールのデータやメールアドレスなどの情報はサーバー上で暗号化して保存するという内容があります。これに対応可能だと明確に回答してもらえたのはWEBCASだけでした。担当営業の方からは、当社のセキュリティ基準を満たすにはOSの暗号化が最適だという提案をしていただき、それを実現するために必要なオプションを付けて環境を構築することになりました。
またその項目以外にも、管理画面のログイン記録やメールの送信記録などを一定期間保持し追跡可能にしておくことも求められていたのですが、これについてもWEBCASならば直接自社でデータを取得できるとの説明を受けました。他社では、そのような記録のダウンロードができなかったり、保存期間が短かったりして条件に合うものがなかったので、この点についてもWEBCASでなければ実現できなかったと思います。
はい、WEBCASのセキュリティ対応への充実が何よりの決め手ではありますが、それ以外にも良かった点が2点あります。
ひとつは導入までの速さです。foodableは当社の中では新規事業であり、スピード感を持った運営が必要です。WEBCASなら短い期間で導入ができるため、システム移行もスムーズに進むと判断しました。
そしてもうひとつは価格面です。新規事業がゆえに予算をあまり多く確保できなかったのですが、WEBCASは他社と比べて低コストで導入が可能でした。
大きな組織の中での新規事業という位置付けがゆえ「高いセキュリティレベルであること」と「ライトに始められること」の両方が求められていましたが、このバランスがWEBCASは上手くとれていたと思います。
また今述べた2点以外にも、HTMLメールの配信やエラーの分析など、メルマガの運営上必要な機能が備わっていたことも導入のポイントになりました。メールマーケティングをおこなう上で、HTMLメールを使って開封率やクリック率は確認したかったですし、送信エラーの内訳がわかることで対策をとることもできます。こういった機能面での充実もWEBCASにしようと決めた理由のひとつですね。
はい、ありました。まず運用面での変化ですが、メルマガの配信頻度が以前よりも増加しました。これはシステムの使い勝手が良く、マニュアルも見やすく整備されていたことで運用がスムーズになったためです。WEBCASのマニュアルは、困ったときにどこを参照すればよいのかわかりやすいため、担当者もつまずくことなく操作できています。
次に会員の反応に関する変化ですが、配信したメルマガからのコンバージョン数が増えてきています。これは、前述した配信数の増加によるものだと考えています。配信数が増加することで、会員の中でサービス情報の認知度が上がり、「こんなサービス・商品もあるのだな」と意識されるようになったため、結果的にコンバージョンに繋がっていると考えています。WEBCASに移行したことが、間接的に売り上げの増加に繋がってきているようです。
「foodableはサブスクリプションサービスなので、顧客接点の継続が運営面での大切なテーマです。そのための継続的なコミュニケーション手段として、メールというツールはとても合っていると思います。」(谷一様)
とても満足しています。例えば、導入時の使い方のサポートとして、社内のメンバーを集めて操作説明会を開いてもらいました。そこでわかりやすく説明いただいたので、その後円滑に利用を開始することができました。
また、トラブル発生時の対応も丁寧でした。WEBCAS導入当初、社内の都合で配信元のドメインを変更する必要が生じ対応したのですが、そののちにメールがスムーズに届かないという事態が発生しました。そこで営業担当の方に連絡したところ、配信できない原因の究明や対処方法について調査・検討してもらうことができ、とても丁寧に対応いただけました。その後は、サポートのおかげで無事配信できるようになりました。
システム選定時には国内外のさまざまなシステムを比較して決めましたが、やはりWEBCASのように国内で丁寧なサポートをしてくれているシステムだと安心して利用できますね。
今は、先ほどお話したとおり会員情報を別のシステムから抽出し、WEBCASにCSVでインポートしてメール配信をおこなっていますが、この手間を減らしたいと考えています。具体的には、WEBCASにあるDB(データベース)連携機能を活用して、WEBCASの管理画面のみを操作して配信リストの抽出~配信までをおこなえるようにしていきたいと思っています。
また、WEBCASにはメール配信のほかにもWebアンケート作成やメール共有などのシステムがあり、それらを連携することも可能だと聞きました。それらを使って、ユーザアンケートをおこなったり、問い合わせ対応をおこなったりしていくことも視野に入れていきたいです。今後ともどうぞよろしくお願いします。
メール配信システム
WEBCAS e-mail
毎時1,000万通以上の高速配信ができる、パッケージ市場シェアNo.1のメール配信システム