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こんにちは。メール配信システム「WEBCAS e-mail」のマーケティングチームです。
今回のテーマは「メルマガの作り方について」です。
メルマガ(メールマガジン)は、企業や団体が顧客や会員に対して定期的に配信するメールを指します。その内容は多岐にわたり、お得情報、イベント告知、役立つコンテンツなどさまざまです。配信リストとコンテンツを用意すればすぐに配信でき、チラシやDM等に比べて低コストで運用できることも特長です。
また、当社が2024年3月28日〜4月1日に実施した調査レポート「1,125人の生活者に聞いた『メールマガジンに求めるもの』」によると、「あなたは普段どのような手段(方法)で、企業(サービス・ブランドを含む)の情報を受け取りたいですか」という質問において、「企業からのメールマガジン」を選択した人の割合は、「公式Webサイト」に次いで2番目に多い結果となりました。
■調査概要
調査主体:株式会社WOW WORLD
調査方法:当社開発のアンケートシステム「WEBCAS formulator」を活用し、グループ会社の株式会社マーケティングアプリケーションズによるインターネット調査を実施
調査期間:2024年3月28日~4月1日
調査エリア:全国47都道府県
年齢:13歳~80歳代の男女
有効回答数:1,125名
画像や調査データを引用される際は、https://www.webcas.jp/email/knowhow/merumaga-how-to-makeを必ずご記載ください。
このようにメルマガは多くの人にとって企業からの情報を受け取る主要な手段の一つとされており、企業と顧客の橋渡しとして重要な役割を果たしています。
この記事では、メルマガの作り方を事前準備から配信後の分析までSTEPごとにわかりやすく解説します。メール配信システムをご利用の企業様の成功事例もご紹介しているので、ぜひご覧ください。
メルマガを作る前にすべき「事前準備」について、基本的な3つの項目を解説します。
メルマガは、配信する目的によって執筆する内容、配信頻度、効果測定で確認すべきポイントなどが変わります。「コンバージョン数の増加(売上アップ)」「自社サイトへの誘導強化(集客数アップ)」「顧客満足度の向上(既存顧客との関係構築)」など、明確な目的を決めることで適切な運用を心がけましょう。
メルマガは、目的にあったターゲット像を決めることが重要です。たとえば、年齢や性別、メルマガ登録時の状況、年収、趣味などから決定します。なお、ターゲットを設定する際は曖昧なイメージではなく、定量的なデータをもとに考えることがポイントになります。データがない場合は、メルマガの開封率やクリック率などをもとに傾向を分析し、どのような顧客が多いのか仮説を立てましょう。
メルマガの形式は、主に「HTMLメール」と「テキストメール」の2種類があり、目的や配信相手に応じて適切に使い分けることが重要です。
HTMLメールとは、HTMLタグを利用して作成されるメール形式を指します。文字の色を変更したりフォントサイズを調整したり、画像やボタンを挿入したりといった視覚的なデザインで顧客の興味をひくことが可能です。
一方、テキストメールは、文字と記号だけで構成されたシンプルな形式です。特別な技術や専門知識がなくても簡単に作成できます。テキストメールでは開封率の取得ができないため、開封率を確認したい場合にはHTMLメールを選択しましょう。
形式 | 構成 | 特徴 |
---|---|---|
HTMLメール | ・文字と記号のほか、画像やボタンの挿入、背景色の設定も可能 ・文字の色やフォント、サイズ変更も可能 |
・視覚的なデザインが可能 ・開封率が取得できる |
テキストメール | ・文字と記号のみ | ・特別な技術や専門知識がなくても簡単に作成できる |
事前準備の次は、メルマガの構成を決定しましょう。以下に、メルマガの構成に必要な主な要素を解説します。
メルマガのタイトルは、開封率を左右する重要な項目です。アメリカのマーケターであるマイケル・マスターソンが提唱した「4Uの原則」を意識することが大切です。4Uは、「有益性」「緊急性」「具体性」「独自性」の4つの要素を指す言葉で、読者の関心を引くために必要です。
4Uの各要素について、こちらのコラムでわかりやすく解説しています。合わせてご確認ください。
>> 開封率をあげる!メルマガタイトル(件名)作成の基本原則4Uから効果測定まで解説
また、タイトルは30文字前後で簡潔かつ魅力的なものがおすすめです。重要な文言やインパクトのある文言は先頭に設置し、具体的で興味を引く表現を心がけましょう。
プリヘッダーとは、メールを開封したときに一番上に表示される部分です。本文を読まずとも、メルマガにどのようなコンテンツが書かれているかが確認できます。タイトル・送信元情報と合わせて、顧客がメールを開くか否かを判断する材料となるものです。キャッチコピーになる文言を入れておくのもよいでしょう。
メールの主な内容を記載する本文をどのように構成するかも重要であり、メルマガを配信する目的を明確に示すことが大切です。「販売促進」「集客」「ブランディング」など、目的に沿った内容で作成しましょう。
また、適切なCTA(Call To Action)※を本文内に設置することも大切です。
※CTA(Call To Action)
WebサイトやWeb広告、メールなどのコンテンツを見た人に、次のステップに進むよう促す「行動喚起」のこと。「無料体験はこちら」などの文言をボタンやリンク、テキストなどで表すことが多い。
メールの末尾に記載するフッターには、企業名のほか、顧客がオプトアウト(受信拒否)するための配信停止用リンクを記載しましょう。これらは特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特電法)や特定商取引に関する法律(特商法)で記載が義務付けられています。
構成を決めたら、その内容にそって執筆を進めます。この工程をしっかり踏むことで、スムーズに執筆作業をスタートできるでしょう。
実際に顧客へ配信するには、以下の工程が重要となります。
送信元アドレスとは、メールの送信者や差出人欄に表示されるメールアドレスです。営業担当者の名前やメールアドレスを設定するなど、運用に合わせて決定しましょう。
マルチパート配信とは、HTMLメールとテキストメールのコンテンツを合わせて配信し、受信者の設定や環境に応じて適切なメールを表示する機能のことです。マルチパート配信であれば、HTML形式に非対応の顧客に対しては自動的にテキスト形式のメールが配信されます。
ただし、マルチパート配信とは「元々HTMLが参照できる環境にありながら拒否している」という場合に、HTML/テキストの表示分けが可能となる技術です。そのためPCドメインには有効ですが、それ以外の端末(たとえば「docomo.ne.jp、softbank.ne.jp、ezweb.ne.jp」などのキャリアドメイン)では対応できないケースも少なくありません。これはメール配信システムの問題ではなく、端末依存によるものです。
このような場合は「TEXT/HTML自動送り分け」機能を活用することで、メールコンテンツを適切に表示させることができます。
特定電子メール法では、「メルマガ配信の解除方法はわかりやすく設定しなければならない」と定められています。また、同法では「オプトイン(事前に受信者の同意を得ること)」や「オプトアウト(受信者による受信拒否の意思表示)」に関しても厳格なルールを定めているため、十分に理解した上で運用を進めましょう。
特定電子メール法については、こちらのコラムで詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
>> メールマーケティングご担当者様は知っておきたい!迷惑メール規制二法(特定電子メール法、特定商取引法)対策チェック
さらに、Gmailアカウントへ一斉送信する場合には、Google社の「メール送信者のガイドライン」に沿った設定も必要です。Gmailアカウント※に1日あたり5,000件以上のプロモーションメールを送信する送信者に当たる場合、List-Unsubscribeヘッダ付与の設定をおこないましょう。このガイドラインに沿った運用をしていないと、Gmailで送信レートが制限されたり、迷惑メールに振り分けられたりする可能性があるため、注意が必要です。
※ドメインがgmail.com またはgooglemail.comとなる個人のGoogleアカウント
SPFとDKIMは、いずれもメール送信者と受信者の両者を保護するためのメール認証技術になります。メルマガを顧客へきちんと届けるためには対応が必要です。
SPFとは:SPF(Sender Policy Framework)とは、送信元メールサーバーのIPアドレス等が正当なものかどうかを判別する手段で、SPF設定とは送信者ドメインと送信元のIPを関連付ける設定のことを指します。メール配信システム等を使ってメルマガを配信する場合には、「アドレスを詐称している」と判別されないようにするため、この設定をするのが望ましいです。
DKIMとは:DKIM(Domain Keys Identified Mail)は、送信側メールサーバーが発行した電子署名を受信側メールサーバーが認証することで、メールの正当性を証明できる仕組みです。DKIMを活用すると、メール受信者が「そのメールが本物か偽物か」を判別することができます。メールが偽物でないことを受信側で確認できるため、メール到達率向上に寄与します。
実際に顧客へ向けて配信する前に、必ずテスト配信を行い、複数のメールアドレスやブラウザ、端末でメルマガの見た目や記載項目を確認しましょう。少なくとも以下の項目については、チェックしておくことをおすすめします。
メルマガの配信後は、開封、クリック、コンバージョン、エラー、オプトアウトなどのデータを確認し、結果をもとに分析を進めましょう。
開封とは、配信されたメルマガを顧客が開くことです。
また開封率とは、配信したメルマガがどのくらい開封されているかを表す指標になります。計算式は以下のとおりです。
メルマガの開封数÷メルマガの到達数×100(%)
どれだけ有益な情報が書かれたメルマガだとしても、開封されなければ意味がありません。さまざまな施策を用いて、開封率を高めましょう。
クリックとは、メルマガの本文に記載されたURLをクリックすることです。
クリック率の計算式は、以下のとおりです。
URLがクリックされた数÷総配信数×100(%)
なお、一般的なメルマガのクリック率の平均は2〜3%程度と言われています。
クリック率を上げるには、顧客側のメリットを明確に伝えることが大切です。また、1スクロール以内に行動を促すCTAを配置するなど、自然な導線を作ることができているかを確認しましょう。
コンバージョンとは、「商品の購入」「問い合わせ」「会員登録」など、企業が設定した最終目的である「顧客の行動」を指します。
コンバージョン率は以下の計算式で求められます。
コンバージョン数÷総配信数×100(%)
コンバージョンを高めるには、顧客が行動しやすくなるマイクロコピーやボタンの文言を工夫しましょう。例えば、「詳細はこちら」ではなく「おすすめの商品を見る」など具体的な行動を示し、「キャンセルOK」や「30日間無料体験」などの安心感を与える言葉を用いるなどの方法があります。顧客側のメリットを強調することで、アクションのハードルを下げることができます。
メール送信エラーが続くと、サーバーに悪影響が及び、正常な発信が妨害される可能性があります。エラーの原因を確認し、対処することが大切です。
「メールアドレスのドメインが存在しない」など、具体的なエラーの原因が簡単に確認できるメール配信システムなら、スピーディーな対応が可能になります。
オプトアウトとは「メール受信者による受信拒否の意思表示」です。オプトアウトの数が多い場合、顧客にとって必要な情報のメルマガではない可能性が高いため、次の配信時にはコンテンツを見直したり、対象者をセグメントして最適な内容を送り分けたりと、改善をおこないましょう。
ここではメルマガの作り方に関してよくある悩みと解決方法を解説します。
書くネタがなく、メルマガの配信が滞ることは珍しくありません。日頃から自社の読者層が興味を持ちそうな情報をインプットし、ネタを貯めておきましょう。また、仕入れた情報をそのまま紹介するのではなく、自社ならではの付加価値をつけて提供するのがおすすめです。
メルマガを継続するためには、時間を決め、ルーティン化することが重要です。ほかの作業の有無や優先順位によって「やる、やらない」を決めることは避けましょう。また作業を分割し、1人ひとりの負担を減らすことも効果的です。
メルマガの配信ばかりに気を取られていると、効果測定がおろそかになりがちです。配信後の分析を忘れずに、次のメルマガに向けて改善を続けることで長期的に高い効果を得られるようになるでしょう。
メルマガの配信には、メール配信システムの利用がおすすめです。ここでは、メール配信システムを利用するメリットについて解説します。
メール配信システムを利用する一番のメリットは、「きちんと届く」ということです。当たり前に聞こえますが、実は大量のメルマガを一斉配信すると、各プロバイダや携帯キャリアから「迷惑メール」と判定され、「迷惑メールフォルダに振り分けられる」「遅延して深夜に届く」「そもそもメールが届かない」等の事象が発生する可能性があります。これは、配信元のIPアドレスの評価が下がることで、各プロバイダや携帯キャリアがその「評価の低いIPアドレス」からのメールに対して配信制限をかけるからです。
メール配信システムを提供する各社では、IPアドレスの評価を高める様々な取り組み(IPを多数用意して切り替えたり、季節なエラーメールの自動処理を行ったり等)をしているため、大量のメールを一斉送信してもきちんと顧客にメルマガが届くというメリットがあります。
メール配信システムの性能によっても異なりますが、1万通ほどのメールを数分で送信することができます。短時間で送れることにより、顧客にとって効果の高い時間帯を狙うなどの施策も可能となります。
メール配信システムは、システムに登録したメールアドレス宛に一斉送信する仕組みのため、BCCとCCを間違えるなどのオペレーションミスは発生しません。そのため誤送信による個人情報漏洩のリスクを減らせるでしょう。
メルマガの効果を上げるには、顧客に「自分あてのメールだ」と感じてもらうことが重要です。そのためには、配信対象を細かくセグメントし、個別に最適化したOne to Oneメールを配信することが重要です。セグメント配信機能があるメール配信システムなら、顧客の属性や趣味などに合わせてメールの振り分けが可能です。ターゲットに合わせたメール配信は、顧客との関係強化につながります。
ビジネスモデル | セグメント例基準 |
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BtoC | 年齢、性別、収入、家族構成、子どもの有無、購買履歴 |
BtoB | 会社規模、業種、部署、役割 |
現在、多くの企業がHTML形式のメルマガを配信しています。通常、HTMLメールを作成するには専門知識が必要ですが、メール配信システムに搭載されている「HTMLメール編集エディタ」を使えば、簡単にHTML形式のメルマガを作成することができます。
「弊社の営業担当者の顔写真が入ったHTMLメルマガを、顧客ごとに送り分けています。返信や問い合わせなど多くの反響があり、メルマガの効果を実感しています。」
「メールマーケティング基盤と運用体制を変えたことにより、メール経由の売上が前年度比1.9倍になりました。さらにメール配信コストは6割以上削減できました。」
「我々に求められるサービスレベルは高く、メルマガ配信も例外ではありません。お客さまの期待に応えるためにWEBCASでメルマガ到達率を向上させ、コンテンツ改善に取り組んでいます。」
メルマガは、企業や団体が会員など顧客に対して定期的に配信するメールのことです。「売上アップ」「集客数アップ」「顧客満足度の向上」など、企業が目的を達成するために、重要なマーケティング施策の一つです。
また、前述の通りメルマガ施策にはメール配信システムの利用がおすすめです。
当社の「WEBCAS e-mail」は、大量のメールを高速・確実に届けられるメール配信システムです。シリーズ導入実績10,000社以上を誇り、官公庁をはじめ多くの企業に選ばれています。Gmailの新しいメール送信者ガイドラインに対応しており、「List-Unsubscribeヘッダ付与機能」も標準搭載しています。メルマガ配信をお考えでしたら、お気軽にお問い合わせください。
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