WEBCASトップ > マーケティングコミュニケーションコラム > メールマーケティングコラム一覧 > 【例文付き】年末挨拶メールの書き方|送る時期・マナー・文例を完全解説
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こんにちは。メール配信システム「WEBCAS e-mail」のマーケティングチームです。
今回のテーマは「年末挨拶メールについて」です。
慌ただしい師走の中、1年の締めくくりとして送る「年末挨拶メール」。毎年恒例のタスクでありながら、「今年はどんな言葉で御礼を伝えようか」「失礼のないタイミングはいつだろう」と頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、年末挨拶メールを「単なる儀礼」から「未来の良い関係を築くための戦略的コミュニケーション」へと昇華させるためのノウハウを凝縮しました。相手の心に響く文例から、うっかり見落としがちなマナーまで、具体的かつ実践的に解説します。ぜひ最後までご覧ください。
年末に送る挨拶メールは、単なる季節の挨拶ではありません。一年間の御礼を伝えるとともに、相手との良い関係を次の年へ繋げるための重要な手段のひとつです。また、受け取る側のお客様にとっては、年末年始の休業期間を知るための実用的な情報源でもあります。心のこもった挨拶は、相手のビジネスを支える配慮となり、信頼関係をより強固なものにします。ここでは、年末挨拶メールを送ることの目的とその重要性について、具体的に解説します。
年末に挨拶メールを送る最も大きな目的は、その年の御礼を伝えることです。日々の業務ややりとりの中では、改めて御礼を伝える機会は意外と少ないものです。年末という節目に、メールという形で御礼の意を示すことで、相手に丁寧な印象を与え、ポジティブな関係を築くことができます。「今年もお世話になりました」という決まり文句だけでなく、「〇〇のプロジェクトでは多大なご協力をいただき、誠にありがとうございました」のように具体的なエピソードを一言添えると、より御礼の気持ちが伝わりやすいです。このような御礼の表明は、相手への敬意を示すとともに、来年も良い関係を保ち続けたいという意思表示にもなり、ビジネスパートナーとしての信頼感を高める効果が期待できます。
年末という節目に、一人ひとりに合わせた丁寧な言葉を届けることは、前述の通り相手に「大切にされている」という印象を与え、信頼関係の深化に繋がります。そのため、年末挨拶メールは、既存のお客様との関係を維持・強化し、来年以降の継続的な取引へと繋げるための重要な役割を担っていると言えます。
またそのほかにも、しばらく連絡を取っていなかったお客様が、挨拶メールをきっかけに自社を思い出してくれることもあります。上手くいけばそこから新たなビジネスチャンスが生まれる可能性もあるでしょう。
一方で、こうした挨拶を怠れば「礼儀をわきまえない」「関係を軽視している」といったネガティブな印象を持たれるリスクも否定できません。年末の挨拶は単なる儀礼ではなく、来年のビジネスを円滑に進めるための重要な布石と捉え、誠意をもって対応することが大切です。誠意あるメッセージを送ることが、長期的なパートナーシップを育む鍵となります。
自社のお客様に送る場合、年末挨拶メールは「自社の年末年始の休業期間を知らせる」という事務連絡の役割も担います。文面に最終営業日と年始の営業開始日を記載しておくことで、お客様側が年末年始の取引に関わるスケジュールを調整できます。「年末年始に生じた確認事項は年明けの〇日から問い合わせ可能である」などの共通認識がなされることで、互いにスムーズにやりとりをおこなえます。
さらに可能であれば、休業期間中の緊急連絡先もあわせて記載しておくと、より親切な印象を与え相手からの信頼度も高まります。特に年末年始も営業している取引先の場合、自社が休業中の期間に緊急事態が発生することもあり得ます。そのような場合のために問い合わせ先を記載しておくと、いざというときに助かるだけでなく、「何かあればここに連絡すればよい」という安心感を持ってもらうこともできるでしょう。
このように、事務的な情報を正確に伝えることは相手への配慮を示すことにもなり、スムーズな取引関係の維持に繋がります。
年末に送る挨拶メールの効果を最大化するには、送る時期が鍵となります。早すぎても年末ムードが薄く、遅すぎると相手が休暇に入っている可能性があるため、相手の状況を見極めて送信することがビジネスマナーの基本です。ここでは、いつ送るのが良いかを社外・社内それぞれに解説します。
社外のお客様へ送るタイミングは、相手企業の最終営業日から逆算して3〜5営業日前、一般的には年末最終週の前半ごろが最適な目安です。多くの企業では、官公庁の慣例にならい年末の最終平日を仕事納めとしています。事前に相手の最終営業日を確認しておくのが最も確実ですが、不明な場合でも、相手が多忙になる最終日やその前日を避け、余裕をもって送るのが良いでしょう。
社内の上司や同僚へは、基本的には最終出社日に直接会って伝えるのが最も丁寧です。しかし、テレワークや相手のスケジュールなどの理由で直接挨拶するのが難しければ、メールの活用が有効です。送るタイミングとしては、最終出社日の午前中、またはその前日が適切です。社外向けほど早く送る必要はありませんが、相手が休暇に入る前に確実に読んでもらえるよう、退社間際などの慌ただしい時間帯は避けるのが賢明です。特に上司に送る場合は、相手の最終出社日を事前に確認しておくことが重要です。1年間の御礼や、共に仕事をした中での具体的なエピソードなどを盛り込み、丁寧な言葉で締めくくりましょう。
万が一、何らかの事情で年末に挨拶のメールを送れなかったとしても、そのまま何もしないのは避けましょう。その場合、年始の挨拶メールとして送ることでリカバリーできます。時期としては、一般的に「松の内」と言われる期間中に送ることをおすすめします。この松の内の期間は、関東では1月7日まで、関西では1月15日までなど地域によって差がありますが、基本的には1月7日までに送れると良いでしょう。
送る際には、「年末のご挨拶が遅れ大変失礼いたしました」などのお詫びを添えると良いです。その上で、旧年中の御礼の気持ちと、新年の抱負、そして「本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」といった、良い関係を望む気持ちを示す言葉で締めます。
ここでは、相手別にすぐに使える年末挨拶メールの文例を紹介します。基本構成を参考に、相手との関係性に合わせて内容を調整してください。
件名:年末のご挨拶と年末年始の営業について(株式会社〇〇 担当者名)
株式会社〇〇
〇〇様
平素は弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
株式会社〇〇の(自分の氏名)です。
本年も格別のご愛顧を賜りましたこと、
弊社スタッフ一同、深く感謝しております。
さて、誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
【年末年始休業期間】〇年〇月〇日(〇)~〇年〇月〇日(〇)
※新年は〇年〇月〇日(〇)より通常通り営業いたします。
休業期間中はご不便をおかけいたしますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
皆様どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。
件名:【一年の御礼を込めて】〇〇プロジェクトでのご支援、誠にありがとうございました(株式会社〇〇 担当者名)
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
街がきらめき、年の瀬の訪れを感じる季節となりました。
〇〇様には、本年も公私にわたり温かいご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
特に、本年最大の挑戦でありました「〇〇プロジェクト」では、
〇〇様の的確なご助言とリーダーシップがなければ、到底乗り越えられなかったと断言できます。
プロジェクトが難航した際、励ましていただいたお言葉は、今も私の心の支えです。
〇〇様と共にこの一年を走り抜けることができましたこと、私にとって大きな誇りです。
来る年も、〇〇様のビジネスの更なる発展に貢献できますよう、
一層精進してまいります。
年末ご多忙の折とは存じますが、くれぐれもご無理なさらないでください。
輝かしい新年を迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。
件名:一年間の御礼と年末のご挨拶(〇〇部 氏名)
〇〇部長
お疲れ様です。 〇〇部の(自分の氏名)です。
20XX年も瞬く間に過ぎ、業務もラストスパートとなりました。
〇〇部長には、この一年、温かく、
そして時には厳しく見守っていただき、本当にありがとうございました。
振り返りますと、特に〇〇の案件は私にとって大きな挑戦でした。
プレッシャーに押しつぶされそうになった時も、
部長が「大丈夫、君ならできる」と背中を押してくださったこと、
そして常に気にかけてくださったことが、何よりの支えとなりました。
あのプロジェクトを無事に完遂できたのは、
ひとえに部長がいてくださったからこその成果だと感じております。
来年は、いただいた信頼に応えられるよう、
より一層チームに貢献できる存在になることを目標に邁進いたします。
まだまだ至らない点も多いかと存じますが、今後ともご指導いただけますと幸いです。
年末のお忙しい中と存じますので、まずはメールにて失礼いたします。
ご家族の皆様と、穏やかな良いお年をお迎えください。
件名:年末のご挨拶(〇〇部 氏名)
〇〇さん
お疲れ様です。〇〇部の(自分の氏名)です。
いよいよ年末が迫ってまいりました。
〇〇さんには、今年も本当にお世話になりました。
特に、私が〇〇の業務で壁にぶつかっていた時、気軽に声をかけてくれて、
一緒に解決策を考えてくれたこと、とても心強かったです。
〇〇さんのサポートがあったからこそ、乗り越えられた場面がたくさんありました。
来年もともに働いていけることがとても楽しみです。
より良い成果を残せるように、私自身も精進します!
年末年始はぜひゆっくりリフレッシュしてくださいね。
良いお年を!
せっかくの挨拶メールも、一つのミスで台無しになりかねません。年末の多忙な時期だからこそ、細部にこそ心が宿ります。多忙な年の瀬だからこそ、相手への細やかな配慮が光ります。ここでは、相手の心象を大きく左右する4つの鉄則をご紹介します。
業務連絡とは違い御礼の気持ちを伝えるパーソナルなものであるため、一人ひとりに宛てて個別に送信するのが基本マナーです。メーラーの機能を使った一斉送信は、受け手に「大勢の中の一人」という印象を与え、御礼の気持ちが伝わりにくくなります。特にCCについては、送信すると送信先のアドレスがすべて見えてしまい、個人情報漏洩のリスクも伴うため使わないことが基本です。手間はかかりますが、一人ひとり名前を記載して個別で送ることが、相手への敬意を示す最上の方法です。
どうしても時間が取れない場合などは、後述するメール配信システムの「差し込み機能」を活用すると良いでしょう。システムを活用すれば、効率的に宛名を個別化でき、相手への配慮が可能になります。
年末は誰もが多忙な時期です。そのため挨拶メールは文章を簡潔にすることが求められます。このメールの主な目的は「御礼やお礼の気持ちを伝えること」ですので、それを意識しましょう。
また、お客様に送る場合はこれに加えて「年末年始の休業案内」の要素もありますが、そのほかの情報を加えることは避けましょう。例えば新商品やキャンペーンの案内を盛り込むのは、祝いの席で商談を始めるようなもので、せっかくの御礼の気持ちが「下心」と受け取られかねません。営業色は封印し、シンプルで心のこもったメッセージに徹することが、結果的に最も強い好印象を残します。どうしても伝えたい情報がある場合は、あくまでも追記として控えめに記載する程度に留め、御礼の気持ちを伝えることを最優先に考えましょう。相手への配慮を忘れず、シンプルで心のこもった内容を心がけることが、好印象につながります。
メールを送信する前には誤字脱字がないか、特に会社名、部署名、役職、宛名に間違いがないかは念入りに確認しましょう。
特に、普段やり取りの少ない相手や、旧漢字、特殊な読み方の氏名の場合は、過去のメールや名刺を再確認することが不可欠です。送信ボタンを押す前に一度声に出して読んでみたり、少し時間を置いてから再度見直したりするとミスを発見しやすくなります。丁寧な文章を心がけても、基本的なミスがあれば全てが台無しになってしまうため、宛名の確認は入念に行いましょう。
メール本文を作成する際には、相手に失礼な印象を与える表現を避ける必要があります。例えば、「去年」という表現は「去る」を想起させるので、「昨年」や「旧年中」といった表現にするのがマナーです。また、「良いお年を」は、「良いお年をお迎えください」と丁寧に表現することが望ましいです。些細な違いに思えるかもしれませんが、こうした言葉の選び方一つひとつがビジネスパーソンとしての品格を形作ります。
さらに、定型化された表現ばかりで構成されたメールは事務的な印象を与えてしまいかねません。「今年一年、大変お世話になりました」という言葉に加え、「〇〇の件では大変助かりました」など、具体的な出来事を少し加えるだけで相手への御礼の気持ちがより伝わりやすくなります。
多数の取引先やお客様へ個別にメールを送るのは、時間も手間もかかります。そこで便利なのがメール配信システムの活用です。メール配信システムを使えば、作業を効率化しつつ、マナーに沿ったメールを届けられます。今回は当社のメール配信システムWEBCAS e-mailに搭載されている機能を例に、利用するメリットをお伝えします。
メール配信システムを使えば、手作業で一件ずつ宛先を入力する必要がなくなります。既存の顧客リスト(CSVファイル)をインポートするだけで配信準備は完了。これにより、手作業による宛名入力やコピペミスといったヒューマンエラーを根本から防ぎ、作業時間を大幅に短縮します。
「差し込み機能」は、一斉配信でありながら、件名や本文に「〇〇株式会社 〇〇様」と個別の名前を自動挿入できる機能です。本機能を活用することで、一件ずつ個別に送ったかのようなパーソナライズされたメールを作成できます。 個別送信が基本である年末挨拶メールにおいて、大変利便性の高い仕組みです。
HTML形式のメールを簡単に作成できるのもメール配信システムの大きなメリットです。文字だけのメールとは一線を画し、会社のロゴや季節感のあるイラストを盛り込んだHTMLメールも簡単に作成可能。視覚的な魅力で、数ある挨拶メールの中でも埋もれず、相手の記憶に残りやすくなります。WEBCAS e-mailの場合はHTMLメール作成用のエディタ機能があり、こちらを使えば、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、誰でもデザイン性の高いメールを簡単に作成できます。
年末の挨拶メールは、前述の通り一斉送信ではなく個別送信が基本のため、送信元は会社や部署の代表アドレスではなく「担当者個人」のアドレスから送信するのが適切です。多くのメール配信システムでは、メールの送信元アドレス(Fromアドレス)を自由に設定できるため、自分自身のアドレスを設定して「私信メール風の一斉配信」ができることはもちろん、例えば営業アシスタントや事務担当者が、営業担当者個人のメールアドレスから代理で送信するといった運用も可能です。
メール配信システムによっては、承認機能が標準搭載されている場合があります。この機能を利用することで、担当者から上長への承認を経て年末挨拶メールを送ることができます。ビジネスメールに不慣れな新入社員の文面をチェックできることはもちろん、承認フローを組むことでうっかりミスや誤送信の防止にも役立ちます。
メール配信システムは、年末の挨拶だけでなく、年始の挨拶(年賀メール)にもそのまま活用できます。年末に作成した配信リストやメールのテンプレートを一部修正するだけで、効率的に新年の挨拶メールを配信することが可能です。昨今はテレワークの普及やSDGsなどの観点から紙を使ったやりとりを減らす企業が増加しており、年始の挨拶をはがきからメールに変更するケースが増えています。WEBCAS e-mailでは年賀メールのテンプレートを多数用意しており、毎年多くの企業様にご利用いただいています。
もちろん、メール配信システムは年末年始だけでなく、定期的なメールマガジンの配信や各種案内など、年間を通じたメールマーケティング活動にも大変役立ちます。取引先やお客様にメールを送る機会が多い場合は、ぜひメール配信システムの利用を検討してみてください。
年末に送る挨拶メールは、1年の御礼を伝え、来年以降も良好なビジネス関係を築くために欠かせない布石となります。成功の鍵は、相手の状況を考慮した「送信タイミング」、マナーを守った「丁寧な内容」、そして御礼の気持ちが伝わる「個別の心遣い」にあります。
効率化が重視される時代だからこそ、心のこもった丁寧なやりとりは、相手との信頼関係を一層深めてくれます。メールというデジタルの手段であっても、言葉の選び方や少しの工夫で、その想いは必ず相手に伝わるはずです。
ぜひ本記事を参考に、自分らしい御礼のメッセージを届けてみてはいかがでしょうか。その一通が、一年の素晴らしい締めくくりとなり、来年の良好なスタートへと繋がります。
なお、「お客様に年末挨拶メールを送りたいが、正直手が回らない」「決まり文句ばかりではなく、もっと心に響くメッセージを送って関係性を強化したい」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひ当社までご相談ください。
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