
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社様
「パートナー企業が増えるたびに専用の新規申し込みフォームを構築していましたが、WEBCAS導入によってフォームの一元化を実現できました。これにより数日がかりだったフォームメンテナンス業務が大幅に軽減できました。」
2025年12月04日掲載
オムロンのグループ会社であり、社会課題の解決をめざした各種ソリューション事業をおこなっているオムロン ソーシアルソリューションズ様は、WEBCASのフォーム作成システムを活用し、同社が運営する家庭用太陽光発電サービスの問い合わせフォームなどを作成されています。ご担当者様に、WEBCASの活用内容や導入経緯、選定理由などをお聞きしました。
WEBCASを選んだ理由
WEBCASの導入効果
当社は多角的なビジネスをおこなうオムロングループの中において、主に社会的課題の解決を目的としたソリューション事業に取り組んでいます。
特に注力している事業は2つあり、公共輸送や交通安全といった交通インフラにまつわるソリューション事業と、再生可能エネルギーを活用したエネルギーソリューション事業です。WEBCASはエネルギーソリューション事業の一つである「おうちdeソーラー」という家庭用太陽光発電サービスで活用しています。
2024年9月に開始した家庭用太陽光発電サービスで、オムロン内では数少ないBtoCモデルの事業です。
お客様の住宅の屋根に太陽光発電システムを当社負担で設置し、発電した電気のうち使用した分の料金を当社にお支払いいただく仕組みになっています。初期費用がかからないこととリーズナブルに利用いただけるのが特徴です。また、契約期間満了後には太陽光発電システムがお客様に譲渡されるため、引き続き太陽光発電を活用していただけるようになっています。
サービス開始から約1年経ち、おかげさまで契約数は増えてきています。現在はさらなる増加を目指すべく、東京都の補助金を活用したお得なプランを打ち出すなど、さまざまな取り組みをおこなっています。
サービスのプロジェクトマネージャーとして、全体の統括をしています。サービス自体が新規性の高い取り組みを次々と進めている段階のため、全体を見渡しつつ、必要に応じて自ら手を動かして対応する面もあります。WEBCASを使ったフォーム運用についても、私自身操作をおこなう場面が多くあります。
おうちdeソーラーの各種フォーム運営をWEBCASでおこなっています。フォームは3つあり、それぞれ下記の用途に活用しています。
① 新規の方向けの総合問い合わせフォーム
② パートナー(代理店)経由での申し込みフォーム
③ 申し込みにあたっておこなう審査用の入力フォーム
1つめの新規の方向けの総合問い合わせフォームでは、サービスサイト上からの問い合わせに対応しています。主に個人のお客様からの「自分の家は設置可能なのか」「料金はどれくらいになるのか」といった問い合わせの窓口になっており、そこからご契約へのご提案をしていくためのフォームです。
2つめのパートナー(代理店)経由での申し込みフォームは、パートナー経由で当サービスにお申し込みいただく際に使っているもので、パートナーの担当者の方もしくはお客様ご自身が、手続きの際に入力しています。
3つめの審査用のフォームについては、当サービスの提供が可能なお客様であるか否かを判断するために補足情報を入力いただくためのものです。
実際の問い合わせフォーム(一部)。上部にサービスロゴを入れたり、必須入力項目を設定したりするなど工夫されている
WEBCASでフォームの運用を開始してから4か月ほど経ちますが、いずれのフォームにおいても順調に問い合わせや申し込みが送信されています。問い合わせや申し込みフォームから送信される際に我々の手元にメールで通知が来るように設定しているため、都度内容を確認して必要な対応をおこなっています。
WEBCAS導入前は別のツールでフォームを運営していました。業務アプリに含まれている汎用的なものでしたが、運用していくうちにいくつかの課題が出てきました。特に気になっていたのはフォームの見た目です。フォームのデザインに柔軟性があまりなく、企業やサービスの画像を自由に入れたり色味を細かく調整したりすることができませんでした。そのためアクセスした際に当社のフォームであることが伝わりにくく、お客様から見た際に「本当にオムロンのフォームなのだろうか」と感じさせかねず、企業信頼性の確保が難しい状況でした。
また入力フォームそのもののUIもやや使いにくく、特にメールアドレスの欄で入力ミスが多発していました。メールアドレスの入力欄には、正しい形式で入力されているかどうかをチェックする機能(バリデーション機能)が付いていなかったので、正しくない内容のまま登録されてしまうことがしばしばあったのです。そのような際にはお客様に再入力を依頼するなど余計な手間が生じており、改善の余地がありました。
そこでシステム移行をしたいと考えたのですが、オムロングループ内のセキュリティ要件を満たせるものがなかなかなく、選定には苦労しました。そんな中、WEBCASはグループ内での導入実績があることを知り、これであれば移行できるのではないかと思い問い合わせました。その後WEBCASの担当者と綿密なやり取りを重ね、セキュリティ要件を満たせることはもちろん、これまでのフォーム運用上の課題を解決し、さらに私たちが実現したいことまで叶えられると判断し、最終的に導入を決めました。
はい、解消しました。デザインに関しては自社のロゴやサービスの画像を入れることができるようになりましたし、フォームの色味もイメージに合わせることができ、全体的に統一感があるフォームを作成することが可能になりました。また、契約プランの中でフォームのURLに独自のドメインを設定することもできたので、当社らしいデザインとあわせて企業信頼性を高めることができました。
さらにフォームのUIも改善し、多発していたアドレスの入力ミスがほとんどなくなりました。入力チェック機能がしっかりと機能していることや、フォーム内の必須入力項目の見た目が分かりやすくなっていたり、入力の補助となる文章を差し込んだりしていることが好影響を与えているのではないかと思います。確認作業の手間が減り、非常に助かっています。
フォームのメンテンナンスにかかる時間が大幅に削減できました。以前のツールでは、問い合わせの流入元を把握するためパートナーごとにフォームを作り分けており、設問の変更や各種設定の調整時には大量のフォームをひとつひとつ編集しなくてはなりませんでした。パートナーが増えればそのたびにフォームを新規構築する必要もあり、非常に手間でした。
WEBCAS導入後は、搭載されているパラメータ機能を活用することで多数あったフォームを一元化できるようになりました。具体的にご説明すると、パートナーごとにフォームURLにパラメータを付与し、ひとつのフォームで運用しながらフォームの流入元を判別できるようにしています。
パラメータを活用したフォーム運用のイメージ
こうすることで、フォームのメンテナンスが1回で済むようになり、パートナーが増えた際の新規フォームの構築も不要になりました。
特に、数日がかりでおこなうこともあったフォームのメンテナンス作業がほんのわずかな時間でできるようになったことは、とても大きな収穫です。
WEBCASに搭載されている登録通知メール送信機能を活用しています。こちらは、フォームから送信された際に自動で通知メールが来るようにする機能ですが、当社ではパートナー含め宛先を複数登録したり、フォームの回答内容によって送信する内容を出し分けたりして活用しています。こうすることで、送信した内容を控えとして保存することができるようになり、利便性が増しました。
なお、お客様ご自身にも自動返信メール(サンキューメール)が届くように設定しています。
さらに、導入した後に「こんな便利な機能もあったのか」と驚かされるようなこともあり、想像していた以上の運用が可能になりました。例えばパラメータによって設問の条件分岐ができるのは良かったです。フォームのタイトルをお客様の申し込むプランに合わせて出し分けるなど、ユーザビリティ向上を図れています。こういったきめ細かい設定ができるのはとても便利だと思います。
満足しています。これまでフォーム作成を含めさまざまなシステムを利用してきましたが、その中でもレスポンスが早いと思います。外資系のシステムベンダーなどでは回答に数日かかるケースもありますが、WEBCASの場合はすべて国内で対応しており、困ったときにすぐ回答をもらえるためとても助かっています。
パートナーからの評判は良いと思います。以前のツールでは「入力しづらくて時間がかかる」「UIのせいで入力ミスが多くなっている」など複数の改善要望がパートナーから寄せられていましたが、移行後はそれが全くなくなりました。
クレームが来ないということは、それだけスムーズに使ってもらえているということだと思いますので、お客様やパートナーにとっても、今回の移行はメリットのあるものだったと思います。
「当然のごとくちゃんと機能して、そこから不満が出ないということ、これは意外と大きなことだと思います」(向井様)
まずおうちdeソーラーとしての今の展望ですが、ご利用件数をさらに増やすことが一番の目標です。契約数は増加し続けているものの、より飛躍的な成長を目指して具体的な施策を打っていきたいと考えています。また、パートナー経由だけでなく直接販売にも力を入れ、ダイレクトマーケティングの推進にも取り組んでいきます。
それを踏まえ、WEBCASに関しては、より上手く活用していきたいという展望があります。例えば案件管理ツールとの連携を視野に入れています。今は問い合わせや申し込み件数が少ないため問い合わせ内容を逐一手作業で案件管理ツールに入力していますが、件数が増えてきた後はシステム連携をして自動化したいと考えているためです。そのほかにも、分析機能などを活用してより多くの情報をもとに施策の検討を進めていきたいです。マーケティング強化のための新メンバーも加わったところなので、色々と試していきたいですね。より良いフォーム運営をしていきたいので、今後ともサポートをよろしくお願いします。

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